ボディ・ヘアケア

夏こそボディケア!背中・デコルテ・二の腕のトラブル解消!

毎日の肌のコンディションが気になるものですが、肌の変化は顔だけでなく体にも表れています。
顔と体の皮膚の構造は同じであり、体にもシミや吹き出物はできてしまいます。
露出することが多い夏だからこそ、ボディのお手入れは必須です!
洗い方のポイントをおさえて、トラブル知らずのすべすべ素肌を手に入れましょう。

ビューティーアドバイザー 戸塚 佑佳
国際エステティック専門学院AMC静岡校の講師、スキンケアサロンエミュアールの店長として、正しい化粧品選びやスキンケア方法のアドバイスをしている。

肌の構造を知って効果的なケアを!

<皮膚の構造>

全身の皮膚は全てつながっており、顔も頭皮も手の甲も同じ皮膚ですが、皮膚の部位によって厚さに違いがあります。
顔は皮膚が薄い部分が集中しています。
顔に比べ、背中やうなじ、足の裏などの皮膚は厚く、肘や膝は外側が厚く内側が薄くなっています。
全身の皮膚は、外的刺激が多くかかる部分が厚く、繊細な動きをする顔や関節などが薄くなっています。
また、皮脂の分泌量や汗を出す管(汗腺)も違います。皮脂腺や汗腺が多い部分は、汚れが溜まりやすい部分です。
同じ皮膚でも、部位によって効果的なお手入れ方法は異なります。

皮脂の多い部分

<肌トラブルが起きやすい部分>

ボディ

汚れが溜まりやすい部分は、肌トラブルも起きやすい部分なので、丁寧に洗うことを心がけましょう。
皮脂は紫外線を浴びると酸化し、酸化した皮脂は肌のバリア機能を壊し、刺激を受けやすくなるため、肌は敏感状態に傾いてしまいます。
汚れや皮脂をしっかりと落とすことが、トラブルを防ぐことにつながります。
特に、夏は全身に塗布した日焼け止めをしっかり落としましょう。せっかくUVケアをしていても肌に汚れが残ったままの状態になっているとトラブルの原因に。日焼け止めを塗布した部分は、クレンジングと石鹸(ボディソープ)できちんと洗い流しましょう。

ゴシゴシ洗いはNG!

肌のバリア機能を守るためには、肌を労わりながら洗うことがとても大切です。
夏だからサッパリするためにゴシゴシと洗いたくなりますが、 ゴシゴシ洗った方が皮膚表面の汚れがよく落ちるということではありません。
特に敏感肌・乾燥肌の人は、ナイロン製のゴワつきやシャリ感の強い素材による摩擦は避けましょう。肌のバリア機能を低下させるだけでなく、色素沈着の原因になることもあります。
また、過度な洗浄は、うるおいを保つのに欠かせない天然保湿因子(NMF)や必要な皮脂まで洗い流してしまいます。これが、さらなるバリア機能低下の原因になり、肌が外的刺激を受けやすい状態になります。
よく泡立て、泡で肌をなでるようにやさしく洗いましょう。

NGな体の洗い方

洗い方のポイント

●たっぷりの泡でやさしく洗う

泡

体を洗う時のもっとも大切なポイントは、「しっかりと泡立てる」ということです。
たっぷりの泡で洗うことで、肌表面だけでなく毛穴汚れまで泡が吸着してくれるため、手洗いでもしっかり汚れを落とすことができます。 肌の上で泡立てるのではなく、泡立てネットを使って、全身を包み込むくらいのたくさんの泡を作ってから洗いましょう。

●肌にやさしいアイテムで洗う

体を洗う時は、顔と同じように「肌に負担をかけないこと」が大切になります。
全身を手と泡で洗うのも肌への労わりを感じますが、体の部位によってアイテムを使うのもおすすめです。
背中の届かない部分や、角質の厚い部分など、自分に合ったアイテムを使用しましょう。ただし「肌に負担をかけないこと」をお忘れないように!

●皮脂分泌量や発汗量が多い部分は丁寧に洗う

かかと

デコルテや背中などは、皮脂腺がとても活発に働いている部位となります。また、発汗が多い部分でもあり肌トラブルは多い部分なためしっかり洗いましょう。脇や足裏も発汗量が多い部分なので、丁寧に洗いましょう。

足の裏は皮脂腺がほとんどなく、汗腺がたくさんあります。
皮脂がないためバリア機能も低く、その上汗をかきやすいため、雑菌も繁殖しやすくなります。足の裏や手のひらは、毎日丁寧に洗いましょう。

●洗い方は、首(上)から足(下)の順番に

シャワー

首から下に向かって洗っていくのがおすすめです。
下から洗ってしまうと、キレイになった下の部位にボディソープや落とした汚れがまた付着してしまうかもしれません。それを回避するため、上から洗いましょう。

●熱すぎないお湯ですすぎ、すすぎ残しをしない

約38度のお湯で上からしっかり洗い流しましょう。
少々ぬるく感じるかもしれませんが、肌に負担を与えない温度となります。 泡や汚れが残らないよう、隅々まで丁寧にすすぎましょう。

お風呂あがりには、しっかり保湿ケア

お風呂

冬は乾燥しているので、保湿ケアをしている方が多いと思いますが、気温の高い夏は汗をかくことで「潤っている」と勘違いしてしまい、お手入れ不足に陥りがちです。
夏もボディ用の保湿クリームで肌の潤いを満たしてあげましょう。
肌トラブルがでやすい部分は、トラブル解消のために化粧水をつけてからボディクリームで保湿すると◎

おわりに

毎日顔の肌はしっかりチェックしていても、体全身の肌状態には気がつかないことが多いです。特に背面(後ろ)は目で確認しづらく、夏になり薄着になった時に人から言われて気づくこともあります。お風呂に入るときなど、一度自分の全身の肌状態をチェックしてみましょう。

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