紫外線から肌を守るために欠かせない「日焼け止め」。
みなさんは何を基準にして選んでいますか?
SPFやPAなどの数値、つけ心地、肌にやさしい成分、ウォータープルーフなど、選び方はさまざまですが、ライフスタイルや生活シーンに合わせて選ぶと、より効果的に紫外線を防ぐことができます。
日焼け止めの正しい選び方と基礎知識についてご紹介いたします。
ビューティーアドバイザー 戸塚 佑佳
国際エステティック専門学院AMC静岡校の講師、スキンケアサロンエミュアールの店長として、正しい化粧品選びのアドバイスをしている。
目次
日焼け止めは日差しの強い季節だけでいい?
紫外線は晴れの日だけでなく、雨が降っている日も曇っている日も地表に届いています。また、屋内にいても紫外線はカーテンや窓ガラスを透過して、肌に届いてしまっています。
今の時期、「マスクで顔が覆われているから大丈夫」と思いがちですが、一般的な不織布マスクにUV機能は備わっていないので、マスクで覆われている部分も紫外線を防がなければ、マスクをしている部分としていない部分がムラになり、「マスク焼け」をしています。
【紫外線対策は一年中、毎日行う】のが基本です。
日焼け止めを塗る以外にも帽子や日傘、ストールなど、紫外線対策に有効なアイテムを活用しましょう。
SPFとPAって?
日焼け止めやベースメイクなどのUVケアアイテムに記載されている「SPF」と「PA」の数値は何を表しているかご存じでしょうか。
「SPF」は、肌に赤みや炎症が起こり、シミやそばかすの原因になる「UV-B(紫外線B波)」から肌を保護してくれる効果を表しています。何も塗らなかった場合、紫外線が当たりだしてから日焼けするまで約20分とします。SPF15の日焼け止めを塗ると、それを15倍遅らせ、300分(約5時間)になることを示します。
「PA」は、肌の弾力を失わせ、シワやたるみの原因になる「UV-A(紫外線A波)」から肌を保護してくれる効果を表しています。「+」が多いほど防止力が高まります。
ライフスタイルに合わせて使い分けましょう
SPFやPAの数値は高い方がいいと思いがちですが、数値が高い分、肌に負担をかけてしまいます。特に乾燥肌や敏感肌の方が、数値だけで日焼け止めを選んでしまうと、肌トラブルを引き起こしてしまう原因になります。
SPFやPAといった数値は「どのくらいの時間、紫外線を浴びるか」によって使い分けすると良いでしょう。
- 通勤や買い物など日常生活での外出なら、SPF10~20・PA+~PA++
- 屋外で軽い運動などをする場合は、SPF20~30・PA++~PA+++
- 炎天下で長時間スポーツをする場合は、SPF30~50・PA+++~PA++++
このように、紫外線の強さや紫外線を浴びる時間などを考慮して日焼け止めを選びましょう。
数値が高いものは、効果がある分肌への負担も大きくなりがちです。そのため、日常生活はSPF値が低めのもの、屋外で過ごす場合のみSPF値が高いものを選ぶなど、シーンに合わせての使い分けができると理想的です。
おすすめUVケアアイテム
紫外線を防ぐために配合される成分として、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2種類があります。
紫外線散乱剤は、紫外線を跳ね返して散乱させるもの。
一方、紫外線吸収剤は紫外線のエネルギーを吸収し、別のエネルギーに変換して紫外線の侵入を防ぐもの。
紫外線吸収剤は肌に刺激を感じる方もいますので、敏感肌の方や刺激が気になる方は紫外線吸収剤が配合されていない日焼け止めがおすすめです。
エミュアールのUVケアアイテムはすべて、紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)。肌に負担をかけないやさしいつけ心地で、紫外線からしっかり肌を守ります。
▼屋外でのレジャーやマリンスポーツなど
長時間紫外線に晒される場合は、SPF・PAの数値が高い日焼け止めを選びましょう。汗や水に強いものを選び、こまめに塗り直すこともポイントです。
▼通勤、買い物などの日常生活
散歩や通勤、買い物などの短時間の外出や、屋内で過ごす場合は、SPF・PAの数値がそれほど高くなくても十分紫外線から肌を守ることができます。肌に負担をかけないやさしいつけ心地のものを選びましょう。
まとめ
UVケアアイテムを選ぶ時のポイントは、時と場合に応じて使い分けをすることです。利用シーンや利用時間に合わせて上手に使い分けることができれば、毎日のUVケアがもっと快適になります。また、こまめに塗り直しをすると、紫外線防御効果をしっかり持続させることができます。
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