紫外線で肌にこんなトラブルが!?
ビューティーアドバイザー 戸塚 佑佳
国際エステティック専門学院AMC静岡校の講師、スキンケアサロンエミュアールの店長として、正しい化粧品選びやスキンケア方法のアドバイスをしている。
目次
紫外線が肌トラブルの原因に
紫外線は晴れの日に限らず、曇りの日や雨の日にも、季節を問わずどんな時も降り注いでいます。
外出時はもちろん、帽子をかぶっていても、車に乗っている時も、日陰にいる時も、さらには家にいる時でも気付かないうちに肌は紫外線を浴びています。
ほんの少しのうっかり日焼けも、毎日の積み重ねで肌はダメージを受けてしまいます。
シミ
肌が紫外線を受けると表皮の一番下にある基底層のメラノサイトを刺激し、メラニンを産生します。産生されたメラニンは通常のターンオーバーによって角質とともに垢として排出されますが、過剰に作られたメラニンはターンオーバーで排出しきれず、シミとして残ってしまいます。
シワ
肌の奥にある真皮層は、弾力の役割を果たすコラーゲン繊維やコラーゲンを繋ぎ合わせる役割のエラスチンで出来ていて、ふっくらしたハリを保っています。
ところが、紫外線があたるとコラーゲンは小さく切断され、エラスチンを変性させる酵素が分泌されます。これによって肌全体のハリが失われ、シワやたるみの原因に!
コラーゲンを分解する酵素が活性化するため、コラーゲン量も減少し真皮層が薄くなり、よりシワができやすい状態になってしまいます。
乾燥
私たちの肌には表皮に皮脂で出来たバリアがあり、肌の水分を閉じ込め外側からの刺激を緩和しています。ところが紫外線によってダメージを受けると肌バリアが壊され保湿機能がダウンし、肌の水分を維持していくことができず肌の水分が奪われてしまいます。
敏感肌
肌が紫外線によりダメージを受け、日焼けにより炎症を起こすと、一番外側にある角質層が破壊されます。これにより、肌の潤い成分・セラミドの合成力が低下し、バリア機能を損ない紫外線ダメージを受けやすくなり、外的刺激を受けやすく些細な刺激にも敏感に反応して肌荒れやかゆみ等が起こります。
髪を傷める
髪の毛は、たんぱく質で出来ていますが、内部には保湿成分で満たされ、外部をキューティクルで覆われています。紫外線を浴びるとこのキューティクルが傷つき、保湿成分が流出して潤いが低下。ツヤがなくなり、枝毛や切れ毛を起こしやすくなります。さらにキューティクルが破壊されたところから、太陽熱が入り込み、髪の内部のメラニン色素まで破壊されてしまいます。
いつでもどこでもUV!毎日のケアで紫外線をカット!
冬の間、日差しをあまり受けずに過ごした肌は、無防備で少しの紫外線でも炎症を起こしやすい状態です。外出時には必ず日焼け止めを塗り、紫外線からしっかり肌を護りましょう。
また、外からの「塗る」紫外線対策はもちろんですが、体内からの紫外線対策も効果的。
外からのケアと内面からのケア、両方から紫外線対策を行っていくことが大切です。
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