初夏の気配とともに、少しずつ薄着になる日が増えてくる季節。
ノースリーブやサンダルを身にまとったとき、ふと目に留まるのが、肘や膝、かかとなどのパーツ。普段はあまり意識しない部分だからこそ、乾燥やくすみがいつの間にか積み重なっていることも。
年齢を重ねるほど、ボディも丁寧なケアが必要になってきます。
本格的な夏になる前に、全身の肌をやさしく整え、清潔感とツヤを取り戻す、ボディケアを始めましょう!
今回は、敏感肌の方にもおすすめのやさしいボディケア習慣をご紹介します。
エミュアール化粧品のビューティーマネージャーが教えます!

ビューティーマネージャー 戸塚 佑佳
国際エステティック専門学院AMC静岡校の講師、スキンケアサロンエミュアールの店長として、正しい化粧品選びのアドバイスをしている。
目次
角質の基礎知識
角質は、肌のいちばん外側にある「角質層」に蓄積する古い細胞のこと。
本来は肌を外部の刺激から守るバリアの役割を担っていて、健やかな肌には欠かせない存在です。でも、肌のターンオーバー(生まれ変わりのサイクル)が乱れると、本来剥がれ落ちるはずの古い角質が残ったままになり、ざらつき・ゴワつき・くすみの原因に。
特に肘・膝・かかとは乾燥や刺激を受けやすく、角質がたまりやすい部分です。

肘・膝・かかとのざらつきは、角質がたまっているサイン

肘・膝・かかとは、乾燥しやすく、摩擦や圧がかかりやすい部位。
体重を支えたり、衣類や床と接触したりすることで、知らず知らずのうちに角質が厚くなってしまいます。触ってざらつきを感じたら、それは不要な角質が溜まっているサインかもしれません。
そのメカニズムを知って、正しいケアにつなげていきましょう。
1.圧力や摩擦による刺激
日常生活で地面・床・衣類などと頻繁に接触する部分
- かかと:歩行や立ち仕事で体重がかかりやすい
- 膝:座ったり立ち上がったりするときに床との摩擦が起きる
- 肘:机や肘掛けに置くことが多く、体重をかけやすい
こうした繰り返しの摩擦や圧迫に対し、肌が守ろうとして角質を厚くします。
2.皮脂腺が少なく、乾燥しやすい
顔や腕などと比べて、 肘・膝・かかとは皮脂腺が少ないため、皮脂による保護力が弱いです。そのため乾燥しやすく、肌のバリア機能も低下しやすい状態に。
乾燥が進むと、肌はさらに角質を厚くして水分の蒸発を防ごうとします。
結果として、ゴワつき・ざらつきが悪化することも。
3.ターンオーバーの乱れ
加齢や冷え、血行不良、ホルモンバランスの変化などにより、肌の代謝(ターンオーバー)が乱れやすくなることも一因です。古い角質がスムーズに剥がれ落ちずに蓄積され、黒ずみやくすみとして目立ってしまうのです。
角質が厚くなりやすい部分は、「摩擦」「乾燥」「代謝の乱れ」という条件が重なりやすいパーツだからこそ、定期的な角質ケアとやさしい保湿がとても大切です。
角質ケアの基本はピーリングでやさしく整える

角質ケアというと、「ゴシゴシ削る」イメージを持つ方も多いですが、実はそれは逆効果です。大切なのは、肌に負担をかけずに不要な角質だけをやさしく取り除くこと。
ピーリングは、肌のターンオーバーをサポートする大切なステップです。普段のボディウォッシュでは落としきれない古い角質を、週に1回を目安にピーリングでやさしくオフすることで、肌のリズムを整えられます。
続けることで、透明感のあるなめらかな素肌へと導きます。
つるすべ肌を叶えるピーリングケアのコツ
肘・膝・かかとの角質ケアは、入浴タイムに取り入れるのがおすすめ!
体が温まり角質がやわらかくなったタイミングでケアをすれば、ピーリングの効果も高まり、肌にやさしくアプローチできます。
また使用する時は、使用部位の水気をしっかり拭き取ってからがポイント。水分を軽くタオルで押さえればOK!
「ながらケア」で時短にもなり、つるすべボディへの近道に。忙しい毎日でも、無理なく続けられる習慣です。
ピーリングの基本ステップ

- 湯船につかって体をしっかり温める
- 気になる部位(肘・膝・かかと)をタオルでやさしく拭いて水気を取る
- 乾いた肌にピーリングゲルを適量のばし、くるくると円を描くようにやさしくマッサージ ※ポロポロと古い角質が出始めたら、こすりすぎないようにやさしく続けましょう
- ジェルと浮き上がった角質をぬるま湯でしっかり洗い流す
- お風呂上がりはすぐに保湿ケアで仕上げを
おわりに
ピーリングは週1〜2回が目安。やりすぎは肌に負担をかけるため、頻度を守ってケアを。やさしい角質ケアで、ふっくら柔らかな素肌を目指しましょう!
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