気温の変化や花粉などの影響で肌がゆらぎやすい春は、顔だけでなくボディケアも見直しましょう。
普段通りのケアをしているのに、からだが乾燥してカサカサする、ムズムズしてかゆくなるといったトラブルを感じたら、肌が敏感になっているサインです。敏感な肌は皮膚のバリア機能が低下しているため、少しの刺激でもダメージを受けてしまいます。肌への負担をなるべく減らすこと、皮膚のバリア機能を高めることを心がけ、すこやかな肌を育みましょう。
ビューティーアドバイザー 戸塚 佑佳
国際エステティック専門学院AMC静岡校の講師、スキンケアサロンエミュアールの店長として、正しい化粧品選びのアドバイスをしている。
目次
ポイント1 やさしく洗浄
ゴシゴシと力を入れて強く洗うと、肌のバリア機能を果たす角質層が傷ついてしまいます。過度な洗浄は、うるおいを保つのに欠かせない天然保湿因(NMF)や必要な皮脂まで落としてしまい、潤い不足の原因になります。泡でやさしく洗うことを心がけましょう。
また、ゴワつきやシャリ感の強い素材による洗浄は、肌のバリア機能を低下させるだけでなく、色素沈着の原因になることもあります。敏感肌・乾燥肌の方は、顔と同じように手でやさしく洗うことがおすすめです。背中の手が届かない部分や汚れが気になるところなどは、部分的にボディタオルなどを使用しましょう。
冬の間、寒さなどによって血流が悪くなることで、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が滞り、古い角質が自然に剥がれず溜まってしまうと、肌のザラつきやごわつきの原因に。ボディクリームなどの浸透も妨げられてしまいます。
保湿ケアの前に、ピーリングで角質を取り除くとボディクリームの浸透力も高まります。かかとや肘、膝などは特に角質が溜まりやすいため、しっかりケアしましょう。
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ポイント2 しっかり保湿
敏感肌の原因で一番多いのが「乾燥」。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、少しの刺激でもダメージを受けてしまいます。からだもしっかり保湿ケアをして、バリア機能を高めましょう。
お風呂上りになるべく早く保湿することがポイントです。浴室から出ると、からだをタオルでふいている間にも肌はどんどん乾燥していきます。肌が乾燥する前に、ボディクリームなどでしっかり保湿しましょう。浴室を出る前に塗ってしまうのも◎
また、熱いお湯は必要な皮脂まで流してしまい、乾燥の原因になってしまうので、お湯の温度は38~39度くらいのぬるめのお湯に設定しましょう。
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ポイント3 紫外線対策
肌ダメージの原因に多い紫外線は、春先からジワジワと増えてきます。
暖かくなるにつれ、屋外で過ごすことも多くなりますが、夏のように日差しが強くないため、油断しているとダメージを受けてしまいます。曇りの日でも屋内にいても、UV-Aは肌に届いてしまうため、日焼け止めやUVカット効果のあるカーテンや衣服などで紫外線対策をしっかり行い、肌を護りましょう。
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おわりに
「洗浄」「保湿」「紫外線対策」この3つのポイントを徹底し、肌のバリア機能を高めましょう。また、肌のバリア機能を正常に保つためには、 生活習慣を見直すことも大切です。 規則正しい生活やバランスのとれた食事、適度な運動などを心がけましょう。
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