スキンケア

敏感肌・年齢肌に欠かせない保湿成分「セラミド」

こんなお悩みございませんか?

  • 肌が敏感で刺激を受けやすい
  • 乾燥してカサつきやつっぱり感がある
  • 肌荒れが起きやすい

敏感肌や乾燥肌、エイジングケアに効果的な成分である「セラミド」。
実際にどのような成分なのか、ご存じでしょうか?
今回は「セラミド」がどんな成分なのか、減少してしまう原因、セラミドを守るスキンケア方法をご紹介していきます。

ビューティーアドバイザー 戸塚 佑佳
国際エステティック専門学院AMC静岡校の講師、スキンケアサロンエミュアールの店長として、正しい化粧品選びやスキンケア方法のアドバイスをしている。

「セラミド」とはどんな成分?

セラミドとは、私たちの皮膚にもともと存在する潤い成分です。

細胞と細胞をつなぐ重要な保湿成分

セラミドは、角質層の細胞と細胞の間にある「細胞間脂質」に存在しています。

細胞間脂質の成分となるセラミドは、水になじむ「親水成分」と油になじむ「親油成分」で構成されており、肌が本来持つ水分を逃がさない力が高まり、水分が蒸発しにくく、潤い満たされた肌状態を保っています。

また、欠けることなくきれいに整列することで、キメが整いツヤ感が増し、肌を守るバリア機能を発揮します。

セラミドが減少する原因

年齢による減少

セラミドは、年齢を重ねるとともに減少してしまうことが明らかになっており、50代と20代の肌を比較すると、セラミドの量は約半分にまで減ってしまうと言われています。
セラミドが不足してしまうと、肌のバリア機能が低下し、乾燥や肌荒れ、シワやたるみなどの肌トラブルを招きます。年齢を重ねるにつれて、肌にハリがなくなってきたような気がするのは、セラミド不足も大きな要因となっています。また顔だけでなく、年齢が出やすい手や首もセラミド不足が要因といわれています。

ターンオーバーの乱れ

セラミドは、肌の生まれ変わりのサイクルのターンオーバーの過程で生成されます。
顆粒層から角質層に押し上げられる段階で生成され、細胞間脂質の中に放出され肌の潤いを保ちます。
ターンオーバーのサイクルは、20代では約28日周期といわれていますが、年齢とともに新陳代謝が衰え周期が少しずつ長くなっていくため、生成されるセラミドが減少してしまいます。

間違った洗顔方法

毎日のスキンケアである「洗顔」により、肌のセラミドが減少してしまうことがあります。クレンジングや洗顔時のお湯の温度が、40℃に近い熱いお湯で洗い流すと、肌に必要な皮脂やセラミドを溶かしやすく、乾燥の原因になります。

また、肌を摩擦するゴシゴシ洗いをしたり、洗浄力の強い洗顔料を使ったりすることもセラミドを減少させてしまう一因になります。

セラミド不足による乾燥性敏感肌

セラミド不足が進行すると、角質層の細胞と細胞に隙間ができ、バリア機能が充分に働かなくなります。そのため、角質層の隙間から刺激物が肌の奥まで入り込み、弱い炎症やかゆみを引き起こし、乾燥をくり返しやすくなってしまいます。また、気温や湿度の変化、紫外線、雑菌などの外部刺激に対する感受性も高くなり敏感な肌状態になってしまいます。

スキンケアをしていても肌につっぱり感、カサつきなどを感じたり、肌が環境や触れるものに敏感になったりと感じるときは、セラミドが不足し「乾燥性敏感肌」になっているかもしれません。

特に、敏感肌や乾燥肌、アトピー肌の方は、セラミドを作り出すはたらきが弱いため、日常的にセラミド配合の保湿ケアがとても重要です。

女性ホルモンとの関係

年齢を重ねるとともに減少するセラミドですが、女性ホルモンのエストロゲンも深く関係しています。

エストロゲンの分泌は、20代頃をピークに徐々に減少していきます。20代頃は特別なスキンケアをしなくても肌状態は良好で、特にシワやたるみなどの悩みはあまりありません。しかし、年齢を重ねるにつれエストロゲンの分泌量も減少し、更年期前後には波打つような変化になります。エストロゲンが減少するとセラミドを保つ力も低下し、肌は常に乾燥や肌荒れを招きやすくなります。
そのため、年齢肌にはセラミドを補うケアが必要なのです。

セラミドを守るためのスキンケアポイント

セラミドは、スキンケアや食事から補うことができます。生活習慣やスキンケア、食事などを見直して、セラミドを不足させないことがポイントです。

化粧品で直接補う

セラミド配合のスキンケアで補いましょう。 特に、水分の蒸発を防ぐ「クリーム」で補うことがおすすめです。なめらかに伸びて皮膚の表面をうるおし、心地よく使えるのも魅力です。

エンリッチドCEクリーム

エミュアールの『エンリッチド CE クリーム』は、粒子サイズが違う2つのセラミドを配合することで肌への浸透力が高まり、効率的にセラミドを補給することができます。

【セラミドNP】

人間の皮膚に存在するセラミドと同じ分子構造を持つ「ヒト型セラミド」で、セラミドの中でも特に肌なじみがよく、保湿力に優れています。
肌のバリア機能を改善し、外部刺激による肌荒れを防ぎます。

【スフィンゴモナスエキス】

肌(角質層)へ浸透しやすい水溶性のセラミド。肌の内側から水分の蒸発を防ぎ、長時間潤いを保ちます。

丁寧な洗顔

毎日のクレンジングや洗顔を丁寧におこない、セラミドが流出しないようにすることが大切です。

★クレンジングや洗顔は、しっかりと肌と手の間に厚みのあるクレンジング、もしくは洗顔の泡をクッションにして洗い、摩擦を軽減させましょう。

★肌に負担をかけないよう、クレンジングや洗顔料を顔にのせている時間は1分以内にしましょう。

★すすぐ時はぬるま湯(人肌程度の約32℃)で丁寧に洗い流しましょう。

食事で補う

セラミドが含まれている食材を積極的にとり、体の内側からセラミドを補いましょう。

セラミドが特に豊富に含まれているのが、「生芋こんにゃく」です。

一般的なこんにゃくは、こんにゃく芋を乾燥させて作っているため、製造過程でセラミドが失われてしまいますが、こんにゃく芋をそのまま磨り潰し作っている「生芋こんにゃく」は、セラミドが豊富な食材です。

他にも、豆類、わかめ、米などにも多く含まれており、おすすめの栄養素です。

おわりに

肌の潤いに欠かせないセラミドは、スキンケアや食事からも補うことができる成分です。特に、敏感肌ケアやエイジングケアには積極的に取り入れることを心がけましょう。

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