スキンケア｜更新：2025.04.30

【5月の肌】紫外線とストレスに負けない！ゆらぎやすい季節のスキンケア

こんなお悩みございませんか？

季節の変わり目で肌が敏感になっている
毛穴の詰まりが目立つ
皮脂が多く、ニキビができやすい
肌のベタつきが気になる

5月は、気温や湿度が上がり、紫外線も一気に強くなる季節。
さらに、新生活や環境の変化によるストレスで、心も肌も知らず知らずのうちにお疲れ気味になりやすい時期です。
この時期の肌は、紫外線による乾燥や日焼け、皮脂の過剰分泌によるベタつき、ニキビなどが目立ちやすくなる傾向があります。
そんな5月の“ゆらぎ肌”に寄り添うケアポイントをご紹介します。

エミュアール化粧品のビューティーマネージャーが教えます！

ビューティーマネージャー　戸塚佑佳
国際エステティック専門学院AMC静岡校の講師、スキンケアサロンエミュアールの店長として、正しい化粧品選びのアドバイスをしている。

■紫外線対策は「今すぐ」がカギ！

5月は気温も穏やかで過ごしやすい季節ですが、実は紫外線量が一気に増える時期でもあります。

特に「UV-A」と呼ばれる紫外線は、春先から多く降り注ぎ始め、私たちの肌の奥にある「真皮層」までじわじわと到達します。
このUV-Aは、すぐに肌が赤くなったり黒くなったりするタイプの日焼け（UV-B）とは違い、自覚症状が少ないまま肌の深部にダメージを与えてしまう、いわば“サイレントダメージ”の原因です。

真皮層は、肌のハリや弾力を保つために欠かせない「コラーゲン」や「エラスチン」といった成分が多く存在している場所。そこにUV-Aが入り込むことで、これらの成分が徐々に壊されてしまい、将来的なしわやたるみ、乾燥しやすい肌質へとつながってしまうのです。

「まだ夏じゃないから」「外に長く出ないから」と紫外線対策を後回しにしてしまうと、気づかぬうちに肌はダメージを蓄積してしまいます。だからこそ、今この5月のタイミングでのケアが、美肌を守るための大きな分かれ道になるのです。

■皮脂バランスの乱れによるニキビやベタつきに

5月になると気温がぐっと上がり、体も“夏仕様”へと切り替わり始めます。

すると、皮脂腺の働きが活発になり、皮脂の分泌量も自然と増えていきます。
本来、皮脂は肌を乾燥や外部刺激から守るために欠かせない大切な存在です。
適度な量であれば、肌のうるおいを保ち、健康なバリア機能をサポートしてくれます。
しかし、この季節はその皮脂が“過剰”になりがち。皮脂と汗が混ざり合い、毛穴に詰まりやすくなることで、アクネ菌の繁殖を促し、ニキビや吹き出物の原因になってしまうのです。また、肌表面のテカリやメイク崩れにもつながり、肌のコンディションをコントロールしにくくなることも。

■ストレスと睡眠不足でゆらぐ“ターンオーバー”

春からの新しい生活リズムや人間関係の変化、気温の上昇など、5月は知らず知らずのうちにストレスが溜まりやすい時期です。
精神的なストレスや寝不足は、自律神経のバランスを乱し、ホルモン分泌にも影響を及ぼします。その結果、肌にとって非常に大切な「ターンオーバー（肌の生まれ変わりのリズム）」が乱れやすくなるのです。
ターンオーバーが滞ると、本来なら自然に剥がれ落ちるはずの古い角質が肌にとどまり、くすみやごわつき、毛穴の詰まりなどにつながります。さらには、肌のバリア機能も低下しやすく、外的刺激に過敏になったり、吹き出物ができやすくなったりと、肌の不調が表面化しやすくなるのです。

■ゆらぎやすい5月にこそ“育てるスキンケア”を

肌は、季節や心の状態に敏感に反応する“鏡”のような存在。
だからこそ、環境の変化やストレスが重なりやすい5月は、「守る・整える・育てる」という3つの視点からのスキンケアを意識することがとても大切です。
春から初夏にかけての肌変化に負けないためには、毎日のやさしいケアの積み重ねが、いちばんの近道です。
肌が疲れているときほど、「シンプルで心地よいケア」を。その積み重ねが、夏に向けて透明感あふれる健やかな肌へと導いてくれます。