5月 新茶の季節となりました。
春の新鮮な空気や太陽を受け止めて育った新茶は「一番茶」と呼ばれ、昔から長寿や無病息災の願いを込めて飲まれてきました。
日本人に親しまれてきた緑茶ですが、近年では海外でも注目され、さらには健康・美容効果が期待されています。今回はそんな魅力たっぷりの緑茶についてお伝えしていきたいと思います。
目次
緑茶の種類
私たちが普段飲んでいる緑茶には、いろいろな種類(製法、加工法)があります。知ってはいるけど意外と細かい違いを説明できない。そこでまずは緑茶の種類を一部ご紹介します。
煎茶
お茶の葉(新芽)をつんで、すぐに蒸して揉む製法。
緑茶の中で最もよく飲まれているお茶。
深蒸し煎茶
煎茶のひとつ。蒸す時間を煎茶より長く(深く)して揉む製法。
渋みが抑えられたマイルドな味になり、色が濃く出るお茶。
玉露
収穫前、2週間程度新芽に覆いをし、直射日光を避けて育て、煎茶と同じ工程で仕上げる製法。
茶葉のコクと甘みを引き出した高級茶。
抹茶
玉露同様、直射日光を避けて育て、蒸した茶葉を揉まずにつくる「てん茶」を石うすで挽いて粉末にしたお茶。
その他
そのほかにも、煎茶や玉露の仕上げ過程で、茎や茶軸を選別した「茎茶」、6月中旬に摘む二番茶以後のかたい茶葉を茎とともに刈り取って製茶した「番茶」などもあります。
緑茶に含まれる栄養素
お茶にはたくさんの栄養素が含まれています。
カテキンやビタミンCは、肌の酸化を防ぎ美肌やエイジングケアをサポートします。そのほかにも長寿の秘訣として多くの効果があります。
そこで代表的な緑茶の3つの成分のはたらきをご紹介します。
カテキン(苦渋味成分)
◎抗菌作用・虫歯予防
◎抗ウィルス作用
◎体脂肪低下
◎血圧や血糖上昇抑制作用
◎がん細胞の増殖抑制
◎抗酸化力(アンチエイジング)
カフェイン(苦味成分)
◎覚醒作用
◎利尿作用
◎持久力増加
テアニン(うま味成分)
◎心が落ち着くリラックス効果
◎質の良い睡眠効果
◎血圧を下げる作用
緑茶の淹れ方
いざ実践!!緑茶の基本の淹れ方をマスターしてみましょう。
- 沸騰したお湯を湯呑みに注ぎ、70~80℃に冷まします。
- 茶葉5gを急須に入れます。
- 湯呑みのお湯を急須に注ぎ、30~40秒待ちます。
- ゆっくりと少しずつ、交互に湯呑みに注ぎ分けます。
おわりに
緑茶には健康・美容に魅力いっぱいのパワーがたくさん秘められていることがおわかりいただけたと思います。 この季節だけ楽しめる新茶をおいしく味わいながら、健康・美容維持に役立ててみてはいかがでしょうか。