こんなお悩みございませんか?
- 肌がカサカサしている
- 肌がつっぱるような気がする
- 化粧水がしみる
乾燥のお悩みは空気が乾燥する秋冬の季節悩みだと思われがちですが、最近では夏でも乾燥に悩む方が増えてきました。
乾燥の原因を知り、日々の習慣やスキンケアを見直して、肌本来の輝きを取り戻しましょう。
ビューティーアドバイザー 戸塚 佑佳
国際エステティック専門学院AMC静岡校の講師、スキンケアサロンエミュアールの店長として、正しい化粧品選びやスキンケア方法のアドバイスをしている。
目次
乾燥肌のメカニズム
乾燥肌とは
乾燥した肌状態とは、肌の水分と皮脂が不足して潤いがない状態のことです。
私たちの肌表面には、「皮脂膜」という水分と皮脂から作られる天然の保湿クリームがあります。そして乾燥と密接な関係にあるのが、表皮の一番外側にある角質層です。
角質層には「バリア機能」という役目があり、バリア機能が正常に働いていると肌の水分を保ち蒸発を防ぐとともに、外部刺激から肌を守っています。しかし、何らかの原因により、バリア機能が低下し、水分が逃げてしまいます。つまり、乾燥している肌はバリア機能が低下し肌トラブルを起こしやすい肌環境となります。
バリア機能が低下する要因
乾燥を引き起こさないためにも、バリア機能が低下する要因について知っておきましょう。
空気やエアコンによる乾燥
秋冬の空気の乾燥や湿度の低下、暖房やエアコンなどの長時間使用することにより空気が乾燥し、肌から水分を奪ってしまいます。夏でも長時間のエアコンにより乾燥を招きやすく、一年を通して空気の乾燥によりバリア機能を低下しやすい肌環境といえます。
紫外線ダメージ
紫外線はシミやシワなどさまざまなトラブルを引き起こしますが、最もダメージを受けるのが肌表面にある角質層です。紫外線を浴びると肌がダメージを受け、日焼けを起こし肌から水分が奪いバリア機能が低下してしまいます。
加齢による水分と皮脂分泌量の減少
年齢とともに肌の水分と皮脂分泌量が低下していき、バリア機能が低下しやすくなります。個人差はありますが、皮脂の分泌は思春期から成人にかけて増加し、その後は加齢に伴って減少するためバリア機能が低下しやすくなります。
間違ったスキンケア
クレンジングや洗顔時に熱いお湯で洗うと、肌から必要な水分と油分を奪いやすくなります。また、ゴシゴシ擦るなど肌へ負担を与えると水分が蒸発しやすくなりバリア機能も低下します。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や栄養バランスの悪化、運動不足など生活習慣の乱れにより肌のターンオーバーが乱れる乾燥を引き起こします。
乾燥を予防するスキンケアアドバイス
肌のバリア機能を低下させないために必要なことは、やはり肌を乾燥させないことが一番大切です。
【1】丁寧な洗顔で乾燥を防ぐ
クレンジングや洗顔で肌を擦るように洗ったり、洗浄力が高すぎるもので洗顔をしたりすると、肌に必要な水分や油分まで落としてしまいます。そのため乾燥を招きやすくなるため、保湿成分配合のクレンジングや洗顔料で丁寧に洗顔をしましょう。
★摩擦を軽減するためには、しっかりと肌と手の間に厚みのあるクレンジング、もしくは洗顔の泡をクッションにして洗うことが大切です。
★肌に負担をかけないよう、クレンジングや洗顔料を顔にのせている時間は1分以内にしましょう。
★すすぐ時はぬるま湯で丁寧に洗い流し、洗顔後はタオルで首元の水気を拭き取り、顔はやさしくタッピングしながら水気をとりましょう。
【2】しっかり保湿する
洗顔後の肌にきちんと化粧水とクリームでスキンケアをしましょう。エアコンの影響を受ける夏でも同じように行い乾燥を防ぐことが大切です。
★手のひらで人肌に温めてから化粧水を顔につけましょう。
★肌の乾燥を防ぐために、使用量を多めにしてたっぷりの潤いで満たしましょう。
★丁寧にハンドプレスしてやさしくなじませるようにしましょう。
★化粧水だけでなく、クリームできちんと潤いを閉じ込める蓋をしましょう。化粧水やクリーム、美容液などで十分な保湿をし、乾燥が特に気になる部分やシワがある部分には、重ね塗りをしましょう。
★体の乾燥対策には、ボディクリームを活用しましょう。
【3】紫外線対策をする
紫外線によりダメージを受けやすい角質層を守るために、紫外線対策を徹底しましょう。
★顔だけでなく首や腕なども紫外線から肌を守るために、帽子やサングラス、日傘などの紫外線対策アイテムを活用するのもおすすめです。
【日焼け止めの塗り方】
手のひらに適量(顔全体には小豆2粒大)のせ、両頬・額・鼻・あごの5点におき、顔全体に塗り残しのないようになじませます。首やフェイスラインまで塗り残しのないようにしましょう。
【4】生活習慣を見直す
十分な睡眠やバランスのとれた食生活、適度な運動、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)のサイクルが正常化へ導きます。また、夏場は冷房、秋冬は外気や暖房による湿度の低下に注意しましょう。長時間の使用を控えるほか、冷房や暖房の風が直接顔にあたらないようにしたり、加湿器を活用して湿度を上げたりといった工夫を取り入れることが大切です。
★良質な睡眠を心がけるために、寝る直前にスマホの閲覧を避けることも大事。
★肌の新陳代謝を上げるためには、タンパク質、ビタミン、亜鉛などを取り入れましょう。
おわりに
乾燥は肌のバリア機能を低下させ、さまざまな肌トラブルを深刻化させる要因になります。毎日のスキンケアで乾燥を防ぐことが美肌への近道です。
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